
2025.06.13 ロザリオ学園 ブログ
5月31日(土)南予地区学習会に参加しました。
郡山女子大学短期大学部教育学部の佐々木郁子先生より「不適切保育」についてご講義いただきました。
ここのところよく耳にする「不適切保育」。ニュースを見聞きする度、「なぜ?」という思いが募っていました。ところが、佐々木先生のお話を聴く中で、不適切保育は誰にでも起こり得ることであり、大人の不適切なかかわり(虐待等)は、子どもの脳に影響を及ぼすということが分かりました。
不適切保育について考える時、大人対子どものかかわりだけのことと捉えがちですが、大人対子どもはもちろん、大人同士、子ども同士、そこまでに至るすべてのかかわりが関係をしているそうです。みんなが互いを尊重するアサーティブなかかわりを心掛ける必要があると学び、私たちが取り組んでいるモンテッソーリ教育で大切にしているかかわりと同じであると感じました。
大切なのは、落ち着いてこちらの意図や願いを相手に(子どもに)分かりやすく伝えること。そして、相手の(子どもの)気持ちに耳を傾け、目に見えない背景にも思いを巡らせることと教わりました。学習会では、ワークを通じて自分のかかわりの傾向を知ったり、具体的な言葉かけについて教わったりしました。
これまで私が見聞きしてきたニュースは、不適切なかかわりのところだけが切り取られたもの。ニュースとして流れなかった部分にも、想像力を働かせて原因を探る必要があると気づかされました。同様に、日々の保育を振り返ることが大切であり、同僚性を育みながら、職員間で個人や自園の保育の見直しを図り、質の向上に努めていきたいと思います。
愛和聖母幼稚園
園長 廣瀬淳子
カテゴリー
アーカイブ