2026.01.26 ロザリオ学園 ブログ
新年を迎え始まった3学期。元気に当園してきた子どもたちを迎えながら、年長児の成長ぶりに「大きくなったなぁ…」とこれまでの園生活を思いお越しながら、しみじみと思った。そして、誰よりも子ども自身がそんな自分を喜んでいるように感じた。そうした、年長児の姿をいくつか紹介させて欲しい。
・Aくんのこと
自分の思い通りにならないと、気持ちの折り合いがつけられず、感情を爆発させていたA君。最近とても穏やかに自分の思いをきちんと言葉で表現するようになった。そんな彼に「Aくん、お兄さんになったねぇかっこいいよ」と声をかけると、「そうだよだって、もう6歳だもん。妹も産まれたしね」とちょっと大人びた表情で、背筋をピンと伸ばし答えた。
・Bさんのこと
不安が強く、自信がなかったBさん。発表会での劇を前に「私は字が上手く読めずに困っている。先生教えて」とある日やって来た。それから毎日少しずつ練習し、迎えた発表会当日、自信をもってセリフが言えた自分に「これは今日の私のごほうび」と言いながら、その日のおやつを食べた。誰かからの評価ではなく、自分で自分を誉めてあげていたのであろう。
・Ⅽさんのこと
以前よりも意欲的で生き生きした表情をみせるようになった年長児のⅭさんにある日、ふと尋ねた。「あなたは今の自分のこと好き」すると、「うん。大好き」と答え、「どんなところが」と聞くと「やさしいところ」と笑顔で答えた。Ⅽさんは本当に優しい。そんな自分のことをとても嬉しく思っているようだ。
皆、それぞれ、かつて小さかったころの自分のことをよく覚えているようだ。だからこそ今のかっこいい自分、良いことができる自分が嬉しくて、好きなのだろう。この純粋で、頼もしい年長児の姿がまぶしい。

こうした姿を見ながら、くまのプーさんの作者でもある、アラン・アレクサンダーミルの詩を思い出す。
「6つになった」
1つのときは なにもかもはじめてだった。
2つのときは ぼくはまるっきりしんまいだった。
3つのとき ぼくはやっとぼくになった。
4つのとき ぼくはおおきくなりたかった。
5つのとき なにからなにまでおもしろかった。
今は6つで ぼくはありったけおりこうです。
だから いつまでも6つでいたいとぼくはおもいます。
この詩は小さく頼りなかった赤ちゃんの時から、日に日に成長し、自分らしく自身に満ち溢れた6歳になるまでの成長の段階をよく表しているように思う。
子どもたちは初めからおりこうさんであったわけではないし、一気におりこうさんになったのではない。まして、誰かからおりこうさんを強いられると、自分で自分の成長を実感したり、喜べたりはしなかっただろう。
1歳~6歳、それぞれの時を、家族や周りの者から愛情深く見守られながら、自分らしく、自分のペースで過ごしたその積み重ねの上に、今のおりこうさんの自分があるのだろう。

これから先、もしかすると「自分なんか…」と自己否定してしまうようなことがあるかもしれない。そんな時はどうぞ思い出して欲しい。子ども時代を思いっ切り謳歌し、自信に満ち溢れた6歳の時のことを。
どうぞ、これからの道も、胸を張って、自信をもってあなたらしく歩んで欲しい。

教育部
上田礼子
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