
2025.05.22 若葉幼稚園 ブログ
先週、年長児と春の森に遊びに行ってきました。
毎年、年長児は年に5回、しまなみアースランドで行われているmoriccoの活動に参加しています。
森の中で、自然や生き物に触れ、様々なことを見たり、触ったり、感じたり・・・。
五感をめいっぱい使って楽しんで活動します。
この日は、今年初めての森。
ずっと、森に行くのを楽しみにしていた子どもたちは、待ちきれない様子で森に向かいました。
アースランドに着くと、インストラクターの方がお出迎えしてくれました。
さあ、いよいよ森へ出発です。
森の入り口では、森に住む生き物たちにご挨拶。
今から生き物たちのお家(森)にお邪魔させてもらいます。
”おじゃましまーーーーす”
子どもたちの挨拶にこたえるように、鳥の鳴き声が聞こえます。
『どうぞ』『いらっしゃい』って、言ってくれてるのかな?
森に入ると左手には竹林が広がります。
そこに、この季節にしか見られない竹の赤ちゃん、たけのこが生えていました。
食べたことはあっても、生えているのを見るのは初めての子どもも多く、触ったり、
匂いを嗅いだり、興味津々です。
”たけのこって、なんか馬みたいな触り心地やね”
皮にあるうぶ毛が馬の毛のように感じたようです。
先に進んでいくと、大きな木に何か実がついていました。
2月に来たときにきれいな花を咲かせていたこの木は梅の木です。
『梅』と聞くと、子どもたちの頭に浮かんだのは、梅干しです。
梅干しとは色も堅さも全く違うこの梅の実が、どうやって梅干しになるのか、不思議そうにしていました。
森に着くと、荷物を置き、それぞれしたい遊びを楽しみます。
森にある大きなどんぐりの木は木登りにぴったり。
”どうやって登ればいいの?”
始めは恐る恐るだった子どもたちもだんだんとコツをつかんできます。
気付けばこんな高いところまで登っている子も。
また、森では崖のぼりもできます。
ロープを掴んで、足を置く場所を探しながら一歩一歩進んでいきます。
時々、ずるっと滑るので、落ちないように真剣な表情の子どもたち。
『恐かったかな?』と思っても、降りた後は、”もう1回行ってくる!!”と。
子どもはちょっと難しいことが大好きです。
何度も何度も挑戦し、自分の力だけで登れるようになりました。
また、春は生き物にもたくさん出会えます。
カナヘビや、
かえる、
ちょうちょやカニにも出会えました。
また森にはシロツメクサもたくさん咲いているので、お花を摘んで花束作り。
普段見かけるものより大きくて子どもたちもびっくりです。
その他にも、森には野イチゴや
びわなど自然のものもたくさんあります。
その中で今回は森に生えているよもぎをいただいて帰りました。
このよもぎを使ってよもぎ団子を作ります。
ですが、よもぎが欲しいのは私たち人間だけではないそうです。
インストラクターの方から、よもぎは虫たちの家やえさになっていることを教えてもらいました。
”もし、私たちがよもぎを全部とっちゃったらどうなると思う?”
子どもたちに聞くと、”虫たちが困る”と。
じゃあ、『いる分だけ』いただきましょう。
”よもぎ団子作るのにどれくらいいるかなぁ”
”もうちょっといるかな”
”あと1枚だけ”
みんなで森に”いただきます”と”ありがとう”を伝えながらいただいてきました。
楽しかった初めての森。
”ありがとうございました”
遊ばせてくれた森と生き物たちにお礼を伝えて帰ってきました。
今の子どもたちは、普段なかなか自然に触れる機会がありません。
おもちゃや遊具がなくてもこんなに楽しい。
自然の中で遊ぶって気持ちいい。
そんなことを感じてもらえたら嬉しいです。
次の日、年長ルームで自分たちでよもぎ団子を作っていただきました。
”なんか森の味がする!”
思い出と一緒に味わうから、余計によもぎのおいしさを感じたようです。
季節ごとに変わっていく森の様子を今年も子どもたちと楽しみたいと思います。
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