私は、長年勤務してきたロザリオ学園内の幼稚園から２０２１年４月に道後聖母幼稚園に転勤してきました。

転勤と同時に園舎建替えのプロジェクトを前任園長より引継ぎ、新しく出会った子どもたち、保護者の方々、教職員とともに、新園舎が建設されるまで心待ちにして過ごしました。

そして、道後聖母幼稚園としては、創立以来３回目となる新園舎の建設となり、積み重ねられた歴史とともに、ドミニコ修道会の神父様方、カトリック道後教会の信徒の皆様、建設に関わる全ての方、園児、保護者、地域の皆様が園を愛する思いを感じながら日々過ごしてまいりました。

度重なる建設会議では、「子どもたちに良いものを」と、整えられた環境の中で子どもたちが生き生きと生活ができることを第一に考えて進められていきました。

２０２２年３月末には園舎が完成、７月末には園庭が完成となりました。新園舎では、一人ひとりの子どもが、神様の愛の中で守られている、包まれていると感じられるよう、園庭には大きなシンボルツリーが植えられ、優しい微笑みのマリア像が設置されました。カトリック幼稚園として、子どもたち自分自身がありのまま受け止められ、かけがえのない存在であることを子どもたちが感じられるよう環境が整えられています。

 

   　 

 

「時代が変化しても大切にしてきたことは何なのか。時代の変化に応じてその時代を生きる子どもたちにとって、大切なことは何なのか。」と教職員と共に考えながら日々子どもたちと共に生活を重ねています。子どもたちには、ゆったりとした時間と空間の中で、自分らしく生活しながら自立への歩みを重ねて欲しいと願っています。私たちは、目に見えない育ちを大切にしながら「愛すること、信じること、希望をもつこと、赦すこと」を育むことが出来るよう寄り添いながら共に歩みたいと願っています。

歴史を重ねてきた道後聖母幼稚園は、これからもカトリック幼稚園として地域に愛される園、そして、信徒の皆様と子どもたち、家族の皆様が集い、新しいコミュニティーが生まれる「平和の園」であり続けていくことが私たちの願いです。新しい出会いから灯った希望の光が、大きな喜びをもたらしてくださったことに、園児、保護者の皆様との出会いから始まり、すべてのことに意味があることを学ばせていただいている神さまのお力を感じる日々に、深く感謝しています。

 

道後聖母幼稚園

園長　松本綾美