学校法人 ロザリオ学園

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2022.09.16 海の星幼稚園 ブログ

十五夜 ~月の満ち欠け~

海の星幼稚園 ブログ

空が澄み

一際夜空の月が美しく見える季節。

 

園では

“中秋の名月” 十五夜に向けて

子どもたちと

月の観察を始めました。

 

太陽の光の当たり方によって

大きく見えたり、小さく見えたりする月。

 

 

「昨日は、どんなお月さまだった?」

 

「えっとね…

このくらいだった!」

 

丸く切った、黄色と黒の画用紙で

昨夜見た月の形を思い出し、再現します。

 

初めは細い三日月だった月が

日に日に丸く、大きく見える様子に

子どもたちはワクワクしながら、

 

「明日は、まんまるになるかな…」

「まだまだ、もう少し後だよ

まだはんぶんこだから」

 

と、十五夜を心待ちにしていました。

 

 

 

お月様の絵本も

子どもたちの想像をさらに膨らませてくれます。

 

エリック・カールの「パパ、おつきさまとって」

女の子が、お月様と遊びたくて

お父さんに「お月様とって」とお願いします。

ながいながい はしごを

たかいたかい やまにかけて

お月様に話に行くお父さん…(以下略)

 

子どもたちは、近くでは見たことの無い

月の大きさを想像しているようでした。

 

 

また、ある日は

 

イブ・スパング・オルセンの「つきのぼうや」

お月様は、水面に映る自分を

もう一人の月だと思って

友だちになりたいと考えました。そして

つきのぼうやに連れてくるように頼みます…(以下略)

 

つきのぼうやが

ずっとずっと下に降りていくまでの描写が

月はとても高い所にあるということを

子どもたちに感じさせてくれます。

 

 

今年の十五夜は例年より早い9月10日(土)。

金曜日の帰りの集まりでは

お月見団子の紹介をしました。

 

だんご粉に水を加え、丸めていきます。

「せんせい、まん丸にしなきゃだめだよ

お月様みたいにしてね」

 

 

浮かんでくるまで茹でたら出来上がり。

 

15個のだんごは

1段目9個、2段目4個、3段目2個と積むそうです。

昔から十五夜には、農作物の豊作を祈り

米や芋、団子など、願いを込めてお供えされてきました。

 

 

この日のお祈りは、お月様への思いも込めて…

 

そして

お月様が見えるようにと、

窓際にお供えしました。

 

そして、収穫への感謝の思いを込め

稲穂に似た “ススキ”  も飾ります。

 

長いススキと、背比べ。

 

 

当日の夜、空はあいにくの曇り模様でしたが、

雲間から覗く中秋の名月は

優しい黄色い光を放っていました。

 

 

 

「おつきさまみたよ」

「わたしはきのうみたの」

「お芋をお供えしたよ」

 

子どもたちも、思い思いの十五夜を過ごしたようです。

 

日本の伝統行事を楽しみながら

宇宙の神秘に

心踊らされた時となりました。

 

秋の夜長

ご家庭でも、お子様と空を眺め

豊かな時を過ごされてはいかがでしょう。

 

 

十五夜を見逃した方は

10月8日の十三夜「後の月」を是非ご覧になってください。

 

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