2026.03.31 道後聖母幼稚園 ブログ
福音館の小林 竜哉先生をお迎えし、園内で保護者向け絵本研修会を行いました。

日々の保育の中で、子どもたちにとって身近な存在である絵本。今回の研修では、質のよい絵本の選び方や、なぜ幼児期に絵本の読み聞かせが大切なのかについて、改めて学びを深める時間となりました。
絵本を読む目的は、まず何よりも楽しむことです。お話の世界にわくわくしたり、心を動かされたり、「もう一回読んで」と感じたりすること。その時間そのものが、子どもにとってかけがえのない経験です。
そして、その“楽しい”の積み重ねの先に、子どもたちは自然と生きていくのに必要な力を身につけていきます。
たとえば、
など、絵本には子どもたちの育ちにとって大切な要素がたくさん詰まっています。
◎質のよい絵本との出会い

研修の中では、質のよい絵本とは何か・選び方についても教えていただきました。絵本は、ただ情報を伝えるだけのものではなく、子どもの心に残り、想像力を広げ、ことばや感性を豊かにしてくれるものです。美しい絵、心に残ることば、子どもが自分なりに感じたり考えたりできる余白のあるお話。そうした絵本との出会いは、幼児期の子どもたちにとって、とても大きな意味を持っています。フィクション・ノンフィクションどちらの絵本も子どもたちに提供していきたいです。
◎月刊絵本の大切さ
今回の研修では、月刊絵本のよさについても改めて学びました。ご家庭で絵本を選ぶとき、どうしても「好きなもの」や「目につきやすいもの」に偏ることがあります。もちろん“好き”もとても大切ですが、毎回同じようなジャンルばかりになってしまうこともあります。その点、月刊絵本は、自分ではなかなか選ばない絵本にも出会えることが大きな魅力です。
偏りなく、年齢や育ちに合った絵本にふれることができるため、子どもたちの世界を広げてくれます。
また、毎月新しい一冊が届くことは、子どもにとって特別な喜びでもあります。月刊絵本のよさは、毎月新しい絵本に出会えることだけではありません。子どもにとって大切なのは、「これは自分の絵本だ」と感じられること、そしてその絵本を大好きな大人に読んでもらうことです。「自分の絵本を読んでもらった」という経験は、お話を楽しむこと以上に、自分は大切にされているという安心感や喜びにつながっていきます。絵本の内容だけでなく、その時間そのものが、子どもの心を育てる大切なひとときなのだと教えていただき、毎月の一冊が届くことは、とても豊かな子育て支援のひとつだと改めて学ばせていただきました。

◎研修の中では、ご家庭での読み聞かせについての悩みや質問もありました。
その中で印象的だったのが、「絵本を読んでいる途中に質問してもいいですか?」というお話でした。
読み聞かせの時間は、まずは物語の流れや、その場に広がる空気、読み終えたあとの余韻を味わうことを大切にしたい時間でもあります。途中で何度も問いかけると、子どもは物語そのものを楽しむよりも、答えを考えながら聞くことに意識が向いてしまうことがあります。まずは一緒に物語を味わい、そのあとに気持ちを言葉にするやりとりを楽しむことで、絵本の時間はさらに豊かなものになっていくと教えていただきました。
これからも園では、子どもたち一人ひとりに、よい絵本との出会いを丁寧に届けていきたいと思います。
ご家庭でもぜひ、「読まなければ」ではなく、「一緒に楽しむ」気持ちで絵本の時間を持っていただけたら嬉しく思います。
大人の声で読んでもらう時間、隣で一緒にページをめくる時間、そのひとときは、子どもたちにとってあたたかい記憶として残っていきます。
絵本を通して、子どもたちの心が豊かに育っていくことを、これからも大切にしていきたいと思います。参加してくださった保護者の皆様ありがとうございました。

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