
2025.06.20 海の星幼稚園 ブログ
年長児が初めての森育に出かけました。
ずっーと前からとても楽しみにしていた年長児。出発前からワクワク、ドキドキ。
道中、バスの中では
「どんな虫がいるかな?」「木登り楽しみだね」「雨降らなくてよかったね♪」
など、口々に話します。
森に到着すると、まずはインストラクターの方に虫や森についてお話を聞きました。
初めは何もなかった森に草がはえ、木がはえ、生き物が生まれたこと。どんな場所にどんな生
き物が住んでいるのか。
一人ひとりに生き物のカードが渡され、川や空、草むらなどそれぞれの生き物が住んでいる場
所に貼っていきます。
「ヘビもいるんだね」「カエルは池にいるよ」「バッタは草の所だよね」
次に、生き物と仲良くなる方法を教えてもらいました。
登場したのはカナヘビ!
おにぎりの形にした手の中にいるカナヘビに、そっと話しかけます。
「こわくないよ」「悪いことしないよ」「友だちになろうね」
すると、カナヘビは本当に手の上で動きません。
子ども達はその魔法のような姿に興味深々です。
森の入口では、「お友だちのお家に入る時、なんて言う?」インストラクターさんに聞かれると、
「こんにちはって言うよ!」「お邪魔しますって言う。」
森に入る時も同じ。森に住む生き物にご挨拶しましょうね。
「おじゃまします!!」
みんなで大きな声で言うと森から返事が・・・。
「ちゅんちゅんちゅん」「カサカサカサ」
「いらっしゃいって言ってるのかな?」「どうぞって聞こえたね」
森の声に喜ぶ子どもたち。
森に到着すると、インストラクターの方に危険な生き物について教えてもらいました。
ハチが来た時には、こうしてだんごむしになるよ。
さあ、森で自由に遊びましょう。思い思いの場所に向かいます。
木登りでは、自分でどこに手足を置いたら登れるか、どこまでなら自分で行けるか考えながら挑戦。
「ちょっと高いかも」「さっきよりも少し高いところまで登れた」「次はもっと高いところまで行ってみたい」
どんどん上へ上へ。
虫を発見!
「おにぎりの手にしたら、虫さんとお友達になれるかな?」
早速教えてもらった通り、すこしドキドキしながら触ってみます。
「かえるって柔らかい」「お友だちになれた!!」
水辺では、カニを見つけて「どうやって持つんだろう?」
インストラクターさんに「ここを持つと挟まれないよ」とアドバイスをもらい、上手に持つことができました。
崖登りでは足を滑らせながらも「次は枝を持って・・・」「石のところに足をついて・・・」
自分のペースで進んでいき、登ってはおり、登ってはおり。
何度も何度も繰り返します。
キラキラ宝石みたいないちご。うっすら黄色く色づいたびわ。
森で発見した実もどんな味か食べてみました。
「おいしいね」
たくさん遊んでお腹も減ってきた子ども達。
「一緒にたべよ!」「お外で食べるの気持ちいいね」「虫さんたちもご飯食べてるかな?」
ご飯を食べて元気が回復した子ども達、午後も元気いっぱい森を楽しみました。
帰る時間になりました。その時、今日出会った生き物が持って来た虫かごの中にいる子も。
そこでみんなで考えました。
「虫さんのお家は森?」「虫さんも家族と離れ離れになったら悲しいよね?」
そんな話をしながらたくさん考えて、迷っている様子。
大人は決して「持って帰ってはいけません」とは言いません。
自分で考えます。
しばらくたって「遊んでくれてありがとう」「またね!」言葉をかけながら虫を逃がしてあげる姿。
そして、帰りには森のヨモギを分けていただくことにしました。
「ヨモギいただきます」
と伝えながら虫たちの分も考えて、自分たちが必要なものだけを分けていただきました。
「いい匂いするね」「よもぎってこんな匂いなんだね」
幼稚園に帰って後日おいしいヨモギ団子にする予定。
そして、森を出る時「おじゃましました。また来るね。」と挨拶をして帰りました。
春の森、たくさんの生き物に出会い、小さな小さな生き物に自分と同じ生命を感じた子ども達でした。
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