2024.12.25 海の星幼稚園 ブログ
秋晴れの中、年長さんがしまなみアースランドへ森育に出かけました。
みんなで森へ「しゅっぱ〜つ!」

青空高く、赤や黄色に色づいた晩秋の森が、

みんなを迎えてくれました。

「森の葉っぱ、この前と色がちがーう!」

途中、「どんぐり落ちてる!」と、一つ一つ拾っている内に
もうポケットがいっぱいです。
坂を登って森の入り口へ着きました。

ここから先は、生き物たちの暮らす場所。
入る前に「お邪魔します‼︎」と元気に挨拶すると、森からの返事が聞こえます。

カサカサカサ。チチチチチ。
「葉っぱの音じゃない?」
「鳥の声もした!」
「どうぞって言ってくれたね」
森の真ん中に着くと、囲炉裏に火が燃えていました。
今回は最初に、火のふーくんの話を聞きます。

この森に住んでいる妖精さんと、焚き火のふーくんの紙芝居を読んでもらいます。
妖精さんたちは、ふーくんに食べ物を美味しくしてもらったこと、ふーくんは葉っぱや木の枝が大好きなことを知りました。
そして、ふーくんのお家(石畳)の中には入らないこと、一度あげた木を戻さないことを約束して、ゴールデンタイムに入ります。
さっそく、見つけた葉っぱや木の枝をふーくんにあげる子どもたち。


木を食べると火が大きくなって元気になるふーくんを見て、

「かっこいいふーくんになったね!!」
こちらでは、

「こんな木が落ちとった!」
「ふーくんにあげるには大きすぎる?」
「折ってあげよう!」「足で折る?」

「硬くて無理や…」
「わかった、俺がこっち踏むけん、そっち持ってよ!」

「えいっっ」
力を合わせ、ようやくポキッ!

栗を見つけました。ふーくんにあげると、、、

ハリネズミみたいになりました!
他にも

実がたくさんついていて「ぶどうみたい~」
火の中に入れると、
ぴかぴかチカチカ、クリスマスのイルミネーションみたい!

どんぐりも入れてみます。
「おいしくなるかな?」

燃えるまで時間がかかるもの、よく燃えるけどすぐに炭になってしまうもの、
炎が大きくなったり小さくなったり、その不思議を感じる子ども達。
ずっと炎を見ている子もいます。なんだか心が落ち着くようです。
そして、たくさんの落ち葉の上では大の字になって気持ちよさそう。


ゴロゴロぐるぐると寝転がったり、

「いっぱい降ってくる!」と、舞い上がった葉っぱに大喜びしたり。
真っ赤な紅葉も見つけたよ。

「まっかだな〜まっかだな〜」自然に口ずさみます。
鳥の巣を見つけました。

「ふわふわ~」「ベッドみたいだね」
「どうやって作ったんかな?」「葉っぱで作ったんかなぁ」と、興味津々です。

よ~く観察した後は、大事に持って
「鳥さん帰ってきたらいかんけん、戻そう」と返しに行きました。
春の森で摘んで持ち帰り、お団子にして食べたヨモギ。
その特徴をよく覚えていた子ども達。

「ギザギザで、裏が白くて…」

「匂いはこんなだった!」と、自分で確かめていました。
そしてこちらでは、
「見て見て、こんなの見つけた。柔らかくって、ブヨブヨしてる~」

これは何だろう?とインストラクターのとっぺいに聞くと
「キクラゲだよ」と教えてくれました。食べられるんだって。
こちらでは、宝石のようにキラキラしていた実を見つけました。

「食べられる?」と確認してから、ぱくっ。

「すっぱい。甘い。おいしいね~」
水辺では、こんな生き物に出会いました。そっと追いかけて

「痛いことしないよ。僕とお友だちになってください。後でお家に帰してあげるからね」
と語りかけながらカニを追いかけます。
捕まえるためではなく、友だちになれるように、生き物の気持ちになって話し掛けます。
最後には、「お家に帰り〜」と水辺へ帰し、お別れしました。
川遊びをしていると、この水ってどこから来るんだろう?と不思議に思った子ども達。

「どこに続くか見て見よう!」

「あっちから水が来てるんじゃない?」と、
流れてくる方に向かって水の道を追っていきます。

そして、川の水が湧き出るところを見つけました。
森の湧き水でできているんだよ。と教えてもらいましたよ。
こちらでは崖登り。

今回の崖登りは落ち葉があって滑りやすいので、いつもより気をつけながら…
降りた先には、、、

「トトロのトンネルみたい!」特別な道も見つけましたよ。
よ~く目を凝らすと、生き物も見つけました。すぐに仲良しに。

たくさん遊んだ後はお昼ご飯。
風が吹くと少し肌寒いようで、

「ちょっと寒いけん、ここにしよう」と、火の近くに敷物を広げる子ども達。
火が冷えた身体を温めてくれます。
お弁当を食べる前に、さつまいもをふーくんに美味しくしてもらうことにしました。

「美味しい焼き芋にしてね」と言いながら火の中にそれっ。
しばらく経って、お弁当を食べ終えた人から焼き芋を食べます。

半分に割ると、真っ黄色のお芋。ほわっと湯気が出て「おいしそ~う」
寒い森で食べるあったかい焼き芋。とっておきのごちそうです。

皮も食べれるんだって!と、ぱくっ。

古来からずっと私たちの生活になくてはならなかった火。
しかし、電化製品の中で暮らす現代、本物の火を見る機会がほとんどない子ども達。
今回、本物の火に出会い、その危険性を知ると共に、
身体を温めてくれたり、食べ物を美味しくしてくれたりと火の持つ力を、
体験を通して知った子ども達でした。

そして最後に、水をかけ、ふーくんにお別れをして、森を後にしました。
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