学校法人 ロザリオ学園

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2024.01.10 ロザリオ学園 ブログ

保育の襷をつなげ

ロザリオ学園 ブログ

このたびの石川県能登地方を震源とする令和6年能登半島地震でお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

 

さて、2024年がスタートし私たちを勇気づけてくれたのは、箱根駅伝青山学院大学の選手たちではないでしょうか。一強駒澤大学との前評判でしたが、原監督の「負けてたまるか大作戦」が功を奏し、1区から10区までの選手たちの見事な走りで、記念すべき100回大会優勝を果たしました。この背景には、学生を信じて任せるという、主体性を大切にした原監督の指導方法があり、それによって育まれた選手1人ひとりの主体性と協調性、仲間を思いやる気持ちが今回の優勝に繋がったのではないかと感じています。

 

本園も、箱根駅伝と同じくらい熱い思いで、年度当初よりECEQ®を使った『保育の見直し』に取り組んできました。ECEQ®とは、「公開保育を活用した幼児教育の質向上システム」で、公開保育や園内研修を通じて、園の教職員が自園の良さや課題を自覚し、幼児教育の質の向上を目指すという、全日本私立幼稚園幼児教育研究機構が開発した日本独自の質向上システムです。

 

園内研修で教職員とまず行ったのは、田の字ワークでした。自園の好きなところ、課題とその原因、理想とする園について話し合いを持ちました。その際には、付箋を活用し、1人ひとり順番に意見を出していくところが楽しかったです。反対に、難しかったのが問いづくりでした。これは、公開保育当日に、お招きした先生方からの意見やアドバイスをいただくための準備作業です。ワークシートを使って、保育者が自分の保育を振り返り、そこから問いを考えていくのですが、この作業には頭を抱える場面もありました。

 

 

迎えた公開保育当日(11/1)は、いつも通りの保育を心掛けました。参加していただいた他園の先生方からは、子どもたちの姿や教師のかかわり、環境をご覧いただきながら、掲示している問いに対する考えやアドバイスを付箋に記入して貼っていただきました。そして、午後からはそれらを基に話し合いを持ちました。実施後、園の教職員からは、「自園の良さを改めて感じた。」「自分の保育に少し自信が持てた。」「新たな気づき(子どもの姿・視点・アイディア)をもらった。」等の声がありました。

 

  

 

公開保育後のフィードバックはこれからですが、ECEQ®を通じて教職員が『自園の保育を良くしていこう!』と同じ目標に向かって自分たちのできるところから変えていこうとする姿や、意見を出し合って話し合う姿が自然と見られるようになったことは本当に大きな成果だと感じています。

今回、保育の見直しによって改めて本学園が取り組んでいるモンテッソーリ教育の素晴らしさにも気づくことができました。これは、先輩の教職員の皆様方が繋いでくれた襷(たすき)のお陰であるとも言えます。現在を担う私たち愛和チームも、1人ひとりの研鑽と同僚性を育みながら、質の高い保育を子どもたちに提供できるように引き続き努めていきたいと思います。

 

愛和聖母幼稚園

園長 廣瀬淳子

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