学校法人 ロザリオ学園

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2023.03.06 ロザリオ学園 ブログ

安全・安心への取り組み

ロザリオ学園 ブログ

近年、幼稚園関連の痛ましい事故が続いています。一昨年、昨年と園バスの中に園児が置き去りにされ、園児が死亡するというあってはならない事故が起こりました。幼稚園関係職員として、この事故がこんなにも心を痛めているのは何故か?よく考えてみると、これは「防ぎえた事故」だからです。

幼稚園では、完璧な事故防止対策をしたとしても、事故は無くなりません。幼稚園は、園児が成長していく場所なのでその過程において避けることのできない事故が起こります。

そこで、幼稚園における事故防止の基本は、「防ぎえた事故」と「防げない事故」に区分して、「防ぎえた事故」を最優先に防止対策を講じていきます。

 

ロザリオ学園の各幼稚園も、「防ぎえた事故」を防ぐために令和3年度から各幼稚園の教職員の皆さんに「就学前施設危険予知トレーニング」を実施しています。

事故防止活動の取り組みは、いくつもの段階に分かれていますが、初期の段階では「危険の気づき」がとても重要な要素です。危険に気づくことにより、その後の取り組みがより効果的なものになる反面、気づかない・遅い場合には対策が手遅れになるケースがあるかもしれません。

このトレーニング方法ですが、まず下のようなイラストに対して、どんな危険が潜んでいるか全員で話し合います。

 

 

次に、話し合いで示された危険が潜んでいる項目の中で特に危険なものを話し合って2項目選びます。そして、この特に危険な2項目をどうしたら防げるか具体的な対策を考えます。自分ならどうするかを意識し「○○する・○○すべき」といった前向きな行動の形で意見を出します。

 

最後に、この対策の中から「すぐに実施できる・すべきもの」を各項目につき一つ選び、「重点実施項目」として幼稚園の行動目標とします。

このように、危険に対する「気づきの感性」を養成し、「感性を鋭く」し、「問題解決能力を向上」させ、事故を「未然に防ぐ幼稚園」づくりを目指します。

 

そして、このトレーニングのもう一つの重要な目的は、「コミュニケーションの活発化」です。

このトレーニングの中では、どんな意見でも自由に述べられる雰囲気の醸成がとても重要で、暗い話題になりがちな危険な事故について、明るく前向きに本音の話し合いができるような職場環境の構築が必要です。

事故防止活動は、先生達が個人で取り組んでもあまり効果は上がりません。効果を上げるには「幼稚園全体で取り組み事故防止の仕組みを作る」事です。

 

 

  

 

このようにして、幼稚園の日常業務においても、危険を意識しながら、気付いた危険について意見を出し合い共有化することが、より良い幼稚園環境つくりに貢献すると考えます。引き続き全職員一同、日々努力して参ります。

 

安全管理部

 岡 耕司

 

 

 

 

 

 

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