早いもので12月に入りもう半分が過ぎてしまいました。
12月は師走と言われるだけに、忙しく日々過ぎていってしまっているような気がしています。
そんな中、幼稚園では『待降節』というクリスマスの日を待つ期間に入り、
子どもたちは環境も心も整えていっています。
園のもみの木に飾りつけをし、
玄関やクラスには馬小屋を用意しました。
年長児は馬小屋の周りに置くひつじを紙粘土で作りました。
このひつじにはイエスさまのお誕生日を楽しみにする子どもたちの心が込められています。
ひつじに心を映し、イエスさまのご誕生の日まで見守ります。
そして、先週、少し早いですが子どもたちとイエスさまのお誕生日会であるクリスマス会を行いました。
今年から幼稚園で行うクリスマス会。
感染対策をしながら、できる範囲で子どもたちと一緒にお祝いをしました。
満3歳児とつぼみ組の子どもたちはリトミック遊び。
動物になりながら歌に合わせて登場し、みんなで手遊びをしました。
動物になりきって、りすさんたちはどんぐりを拾って食べたり、
ぞうさんたちは”どすんどすん!”と大きな足音をたてながら歩いたり、
それぞれが思い思いの方法で表現しました。
年少さんは踊り。
冬の曲3曲から自分が踊りたい踊りを選び、プレゼントにしました。
慣れている幼稚園だからこそ、跳んだり回ったり、笑顔で踊り、
楽しんでいる姿がたくさん見られました。
年中さんは合奏。
3曲から自分がしたい曲を1曲選び、その中からさらに楽器を選び演奏しました。
選ぶ際にも、”音がきれいだから””前してみたら楽しかったから”と子どもたちなりに
理由があって選べるのが年中児の育ちです。
中でもシンバルはとても人気で、誰がするかなかなか決まらず、話し合いをしました。
ですが、実際に持って音を鳴らしてみると、
”こんなに重いの、ずっと持ってるの難しいかもしれない”と気づき、他の楽器に変わった子もいました。
ただ”やりたい!!”の気持ちだけではなく、実際に演奏することを想像して、自分にできるかどうか考える。
これは年少さんには難しいことです。
このクリスマス会の取り組みの中でこういった子どもたちの育ちにたくさん出会えました。
そして年長さんは聖誕劇。
こちらも多くの役の中から自分がしたい役を選びました。
セリフがたくさんある役。
踊りだけの役。
歌を歌う役。
いろいろな役があります。
それらを踏まえながら、1つ1つの役の意味をきちんと理解し、自分がどの役がしたいか選びます。
同じ役でもどのセリフを言うのか、どういった動きをするのか自分たちで考えていくのも年長児ならではです。
自分が思いを持って選んだ役だからこそ、楽しんで取り組み、思いをもって表現することができるように思います。
今年、ある役は誰がするかなかなか決まらず、1か月近く話し合いを続けました。
その中で、「私がしたい!」という思いを伝えるだけではなく、
「あなたがしたい気持ちもわかるけど私もしたいから譲ってあげられない」と相手の気持ちにも心を寄せ、考えてあげられる姿がありました。
自分がしたい気持ちと同じくらい相手もしたい気持ちがあることを理解し、それに寄り添ってあげられる年長らしい選びの姿でした。
そんな中選んだそれぞれの役。
それが全て合わさって繋がった聖誕劇はとても素敵であたたかい劇になりました。
そして、今年、クリスマス会が終わったあと、年長児は教会で少し早いクリスマスミサをしていただきました。
神様のおうちである教会でのクリスマスミサ。
自分たちが演じたご生誕のお話を聞いたり、お祈りをしたりと、最後に素敵なお祝いができたように思います。
クリスマスまではあと少しありますが、その日も皆様が素敵な一日を迎えられますようにお祈りしております。
たくさんのご協力をありがとうございました。