学校法人 ロザリオ学園

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2017.02.16 ブログ

集団遊びの楽しさ

     ぐっとっぱーでわかれましょう! さいしょは、ぐっ、じゃんけん ほい!

 園庭で数名の園児たち、今からドッチボールを始めるようです。すでに朝からラインが引かれ、いつでも遊びがスタートできる状態です。子どもたちはコーナーを決めるときは普通のじゃんけんで決め、2つのグループに分かれるときは、ぐっとっぱーで決めているようです。
 異年齢混合での鬼遊び、集団あそびを紹介するとき最初は教師も遊びの中に参加して、遊び方を指導します。ルールも含めて遊びに慣れてきたら、教師は子どもたちにまかせ、見守るようにします。
 ドッチボールをしている時、転がってきたボールを二人の子どもがほぼ同時に手にした時、じゃんけんで所有権が決まりスムーズに流れます。たまに、あれは、○○君のほうが先にボールを手にしたと思えた場面でも、「じゃんけん」、が気持ちよく解決してくれるのです。
 過去に教師が決めた時間に年長クラスを集めて、鬼遊び、集団遊びを教えていました。
もちろん、教師も一緒に参加し年長クラスの子どもたちは楽しそうに鬼を追いかけるのです。お天気の良い日は毎日このような遊びを繰り返し体験させるのですが、子ども自ら友達を誘い合って子どもたちで、遊びを展開することは一度もありませんでした。今思うと遊びの中心はいつも教師でした。
 ところで、異年齢混合での遊びは、年長クラスが卒園した後も遊びを継承する子どもがいる事に気づかされたのです。
昨年五月ごろ、新入児を迎え少しずつ園が落ち着いてきたころ年中児のCくんが「ぐっとっぱーでわかれましょう!」数名の友達を誘いミニサッカーを始めようとしていました。一人、二人と学年のちがう子どもが加わり幼児なりのサッカー遊びを楽しんでいるのです。
また、「ダルマさんが転んだ」、「爆弾ゲーム」、「しっぽとり」、「あぶくたった、にえたった」
の集団遊びも年少児にも理解できるルールで楽しめるようになっていきました。
 「しっぽとり競争」でとても愉快な場面に出会ったことがあります。年中A君が自分のショートパンツの後ろに新聞紙のしっぽを挟み込んで、とられないよう必死で逃げていた時、後方から年少B君にすばやくしっぽをとられたのです。
「なんでぼくのしっぽをとるんよ!」 「だってしっぽとりやもん」
やがて、繰り返し遊びを重ねていくうちに、Aくんは少し感情をコントロールするようになりました。年長さんは年少さんを追いかけるとき、追いかけるスピードをゆるめ、思いやっているのがよくわかります。
 年齢の異なる子ども社会の中ではこのような遊びをとおして人を思いやる、我慢する、生きていくための規律を学ぶのだな、と実感しています。

八幡浜聖母幼稚園
園長 白濱小枝子

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