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†  新たな日常 2020/07/30

 一学期を終えた今、振り返ると令和2年度は例年とは全く違う始まりとなりました。新型コロナウイルス感染症予防の為、日々の保育はもちろんのこと様々な行事において見直しが必要となったからです。

 子どもたちが安全に安心して園生活を送る為にはどのように対応したら良いのか。模索しつつ新入児を迎えた入園式。例年ならば全園児と新入児保護者の方、たくさんの人と共にお祝いします。しかし、今年度は3密を避ける為新入児とその保護者のみ参加していただき、クラス別に時間を設定して園庭で行うことにしました。入園の日を楽しみに待って下さった新入児、保護者の方に「コロナだから式が出来ず残念だったね。」ではなく【入園】という一つの区切りが笑顔いっぱいの時間となるように、形を変えてでも何かできないかと話し合いを重ねました。従来の式は行えない代わりに、当日は園庭の至る所に飾りをつけ写真スポットを作ったり、通園バスに親子で一緒に乗っていただいたりしました。この飾りも、教職員がアイディアを出し合って考え、時間を見つけてひとつひとつ手作りしました。いつもは式の途中で緊張して泣き出したり、不安そうな表情の子どももいるのですが、解放された空間だったためか、登園時は緊張気味だった子どもも自然と笑顔になりました。活発に走り回り、表情豊かに過ごす姿に、保護者の方からも喜びの声を頂きました。いつもなら葉桜になっている園庭の桜も、この日を待っていたかのように見事に咲き誇り、新入児をお祝いしてくれました。最後に撮ったクラス別写真は満開の桜を背景に皆の笑顔溢れる素敵な一枚となりました。

 

 毎年5月に行われるマリア祭は園児が揃って登園できる日に合わせて、6月の初めに行いました。このマリア祭はいつも見守って下さるマリア様に献花をし、日頃の感謝を伝えたり、お祈りをしたりする行事です。年長児が園を代表していつもお世話になっている近くの郵便局と消防署に感謝の気持ちを込めて花束を届けに行くのですが、今年はそれができませんでした。その為、代わりに教師が子どもたちからのメッセージカードと花束を届けることにしました。

 年長児が書いたメッセージをそっとのぞいてみると、そこには「いつもありがとう」の感謝の言葉の横に「コロナに気を付けてね」という励ましの言葉が。

 コロナ禍で頑張って下さる方を優しく思いやる、子どもたちの言葉が心に深く響きました。

      

 6月下旬園庭ではプールの代わりに水を使ったいろいろな遊びのコーナーを作りました。子どもたちは水鉄砲や水風船を使って的あてや友達、教師と水の掛け合いを楽しんだり、シャボン玉コーナーでは大小様々な形のシャボン玉を飛ばしたりして遊びました。また、フィンガーペインティングのコーナーでは絵の具を指で混ぜ合わせ、大きな模造紙に絵を描いたり、自分の体に色を塗りボディペインティングをしたりと様々な表現を楽しむ姿が見られました。自分のお気に入りのコーナーを選び、水や絵の具の感触を感じながら生き生きと活動する子どもたちのにぎやかな歓声が園庭に響いていました。

 

 そして、7月。今年は天候も不安定で心配な日もありましたが、先日終業式が無事終わりました。園児全員が健康で元気に過ごせたことが一番の喜びです。

 この一学期間、新型コロナウイルス感染症の影響により、今まで当たり前に行ってきたことが大きく変化しました。日々の保育の中で「今できる最善策」を考えることの大切さを、改めて感じるきっかけとなったように思います。イギリスの理論物理学者スティーブン・ホーキング博士は次のように言っています。「人は、人生が公平でないことを悟れるくらいに成長しなくてはならない。そしてただ、自分の置かれた状況のなかで最善を尽くすべきだ。」現状を嘆くことよりも今、目の前にいる子どもたちにとって「より良い生活」を・・・。その為に、様々な視点から考え、行動できるように私たちも成長していかなくてはなりません。神様から与えられたこの試練を、教職員一同で力を合わせて乗り越え、新たな日常を子どもたちの為に心を尽くして歩んでいきたいと思います。

道後聖母幼稚園

園長 森 依子

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