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†  新型コロナウイルス感染症の影響 2020/06/15

 

 このブログにアップしたのは、わたしが住んでいる松山教会の中の聖堂の写真です。これは平日なら普通ですが、これが日曜日に撮った写真です。間違いなく異常な事態であり、この状況が3ヶ月も続きました。

 四国においては3月初めからミサ及び集会が一切禁止されました。その禁止が解かれ、5月31日からミサが再開されました。松山においては5月下旬に集団感染が発覚したので1週間後の6月7日にミサが再開しました。ただ、以前とは違って座席は間隔を取って座っていただき、聖堂で使用する使用する音響器具の消毒などを厳重に行なっているので、まだまだ通常のミサとは程遠い状況です。それでも、ミサに集まった信者の皆さんには安堵の表情が見えました。

 新型コロナウイルス感染症は社会に大きな影響をもたらし続けています。それは感染した人、死者の数だけではなく、様々なイベントの自粛が続いていることからも明らかであり、それはまだまだ続くでしょう。

 その影響によって、社会で様々な現象が起きています。オンライン飲み会、家飲み、料理などの自分の趣味をネットを通して広げることなどです。こういったこと自体は良いことですが(個人的にオンライン飲み会はあまり賛成できません)、わたしが懸念するのはこういったことを「良い」として周りに強制することです。そこで他人との軋轢が生まれます。実際、厳重な配慮をしていながら営業している店に「営業やめろ」と張り紙をする人がいます。しかもそういう人たちは「自分のやることは正しい」と信じ込んでいます。

 イギリスのチェスタトンという有名な作家は次の言葉を残しています。「狂人とは理性を失った人のことではない。狂人とは理性以外のあらゆる物を失った人である。」チェスタトンの言わんとしているのは「自分の考えを絶対化する人間はもはや正常ではない」ということです。この言葉はコロナウイルスの影響下で他者に攻撃的な姿勢を取る人々の姿をズバリ指摘していると言えるでしょう。

 今のわたしたちに求められるのは、自分が良いと思うことを押し付けることや、他者を批判することではなく、「自分は何をすれば良いのか」を社会の状況を見ながらじっくり考えて、賢明に行動することではないでしょうか。

 

カトリック道後教会

川上栄治 神父

 

 

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