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†  京都モンテッソーリ教師養成コースでの学びを通して 2019/03/27

 先日、3年間の学びを終え、モンテッソーリ教員免許を取得しました。

 卒業できた今、感じることは保育者としてスタートに立てたということです。3年前、短大を卒業した私も似た思いを持ちながら、幼稚園に就職しました。しかし、今までとは大きく違うことが3つあります。

 1つ目は、子どもに対する関わりです。以前は、子ども一つ一つの行動を見て、その時々に必要だと感じた支援を行っていました。困っている子どもを助けることが保育者にとっての援助だと感じていたからです。しかし今は、先の子どもの動きや成長を予想しながら、子どもにとって必要な援助を考えるようになりました。「この子は、ここまで教えたらできるだろう。」「この子は、この先になると難しくなるから伝えよう。」と心の中で考えながら、子どもと関わるようになりました。また「前、できそうでできなかった所は、今日はどうだろうか?」と子どもの成長を少し見守って待つようにもなりました。援助に対する考え方が変わったのは、子どもは自ら学び育つ力を生まれながらにして持っていることを教わり、子どもを信じて待てるようになったからです。実際に、援助は必要な時だけで、見守り待つことで、成長していく子どもたちの姿をこの3年間で見ることもできました。

 2つ目は、子どもに対する観察力です。以前は、子どもの行動の意味を表面でしか考えていませんでした。子どもの発達段階や言動でしか考察していなかったのです。しかし、子どもには内面から湧き出る能力があり、それは一人ひとりによって異なる時期があるのだと学び、子どもに対する観察も、子どもが本来持つ能力を最大限に引き出す適切な時期を見逃さないようにと、内面の部分も見るように心がけていきました。

 目に入る文字を読む子どもがいれば、以前は「文字が読めるようになったんだ。」と成長を喜んでいました。しかし今は、「文字に興味のある時期だ。読むお仕事や自らたくさん読めるような環境を整えよう。」と考えるようになりました。また、いつも見る文字の形と違うと同じ文字でも読めないことがあるのだと気づき、自分自身の文字の書き方も気を付けたりと、子どもからの学ぶこともありました。

 3つ目は、環境を整えることに対する考え方です。以前は、保育室に危険がなく、きれいであることが大切だと思っていました。しかし、それだけでは子どもにとって生活を送る場所には不十分だと学びました。いかに子どもにとって生活しやすいか、一つ一つのものが扱いやすいものになっているか等、子どもの目線で考えていくことが大切なのだと知りました。また、子どもは自分が置かれた環境を吸収し、自分の中に取り入れていく為、子どもの能力を発揮しやすい環境にすることも重要だと感じました。子どもと生活していく中で、子どもたちが過ごしやすくするためには何が必要で不必要なのか、子どもの戸惑いはどこの環境が原因なのだろうかと、少しずつ自分なりの考察で保育室の環境も整えていくようになりました。 

 モンテッソーリ教育を学びながら子どもたちと関わる中で、たくさんの発見と変化がありました。

 3年前の私とは違い、今からが本当の保育者としてのスタートです。この学びを通して、子どもの自立を助ける為の援助者として、子どもから学ぶことを忘れず、新たな子どもの姿を発見し続けていきたいと思います。

 これからの未来を担う子どもたちがより良い人生を送れるように、子どもの自立心を育みながら、子どもの力を信じ、一番の理解者であるように。子どもの育ちを手助けする仕事に自信を持って取り組んで行きたいです。

 

道後聖母幼稚園 

松本 千鶴

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