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†  モンテッソーリ教育講習会に参加して 2018/08/29

 毎年祇園祭で賑わう夏の京都にて、モンテッソーリ教育講習会「自由を子どもに」が行われ、7月14・15日の2日間参加してきました。

 今年の講習会テーマは、『その人らしく生きる。』

━1日目━

 明石洋子さんによる講演「思いを育てる、自立を育てる」は、洋子さんと知的障害・自閉症を持つ息子、徹之さんとの歩みについてのお話でした。

 洋子さんは、“家で100回の挨拶練習をするより、100人の人と挨拶をしよう”と積極的に地域の人々とかかわることを通して、徹之さんの言葉の習得やコミュニケーション能力を高めることを促しながら、地域の方に息子さんの存在を知ってもらうことから始められたそうです。また、水への強いこだわりを持つ幼い徹之さんに対して、洋子さんは禁止や無理強いをすることなく、そのこだわりを活かすことを考え、トイレ掃除を教えると、徹之さんはとても丁寧に作業をこなし、トイレを磨き上げることができるようになったというエピソードは特に印象に残っています。現在、徹之さん自身も自分らしく生きるために、「自分が何をしたいのか」ということを考えながら、次々に自己実現を達成していかれているのですが、そこには、ありのままに、当たり前に、共に地域に生きることを大切にしている洋子さんのかかわりと地域の方々の温かい見守りが大きく影響していると感じました。

 医師の羽多野わかさん、看護師の西本博美さんによる講演「良い生活を支える~重症心身障がい児施設におけるモンテッソーリ教育の底力~」は、重症心身障害を持つ子どもから成人までの方々が生活している施設でのお話でした。入所者の方がもっと主体的な生活ができるように、潜在的な力を発揮できるように、そのために、スタッフとしてどのような自立支援、自己尊重が大切なのかという事を考え、導入されたモンテッソーリ教育。環境設定、スタッフの声の掛け方、援助の仕方の見直しが行われたことによって、入所者の方が次第に挑戦してみよう、自分の力でよりよく生きようという姿に変わり、周囲から感謝される喜びを感じて活き活きと過ごせるようになっていったそうです。このお話から、モンテッソーリ教育は時代が変わっても、対象とする年齢は違っても、医療の分野であっても、常に「より良く生きる」ことへのサポートができる教育なのだということを感じました。

━2日目━

 各分野(生活・感覚・数・言語)のモンテッソーリ教具について、子どもたちへの紹介の方法を、京都モンテッソーリ教師養成コース講師の先生に理論と実技を交えてご指導いただきました。講師の先生のお手本を前に、自身の教具の扱い方や子どもたちとのかかわり方について思い浮かべながらお話を聞きました。京都モンテッソーリ教師養成コースに通っている頃を思い出しながら、再び基礎を学ぶ貴重な機会となり、早く園に帰って、クラスの子どもたちと一緒に教具を楽しみたい気持ちにもなりました。

 今回の講習会で学んだことを心に置きながら、一人ひとりの子どもたちが、ありのままに自分らしく歩んでいくことができるよう願うとともに、モンテッソーリ教師として、子どもたちの良いお手伝いができるよう、これからも努めていきたいと思います。

     

   

 

                         

 

 

 

愛和聖母幼稚園

教諭 土居 美南子

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